素材へのこだわり

赤土平の薩摩芋

赤土と、天然肥料、
そして「室」が甘さの秘密。
 恵那山から笠置山まで360度の山々のパノラマが美しい、千旦林の高台。ここ一帯には、薩摩芋作りに適した赤土の畑が広がります。
なかでも安田さんの栽培される薩摩芋はとても甘くておいしいと評判です。
安田和男さんは40年ほど前からこの地で薩摩芋、落花生などを栽培していらっしゃいます。以前から薩摩芋を収穫される農家は他にもありましたが、市場へ出したのは安田さんが最初。初めて市場に出したところとても評判がよく、それから本格的に栽培を始められました。
薩摩芋の畑だけでも約30アール、ご家族だけで手入れや収穫にあたり年間5tほどの収穫量があります。「この辺りは井戸を掘っても水が出ず、干ばつのときは飲み水にも困りました。水道がくる前は地下に穴を掘って雨水をためたり、市へ水をもらいにいきました。また連作に弱いので、2〜3年ごとに場所を変えながら栽培しなければなりません」
土地柄や薩摩芋独特のご苦労もつきません。それでは、赤土平一帯でも特に評判の高い安田さんの、おいしい薩摩芋作りの秘密は何でしょうか。
「酸性が強い粘土質の赤土が芋に適していると思います。薩摩芋の品種は数ありますが、いろいろ試した結果、〈べにあずま〉がこの土に適していました。肥料は、米ぬかや油かすなど、天然のものを使います。これが甘みが増す秘訣だと思います。たくさんの収穫量を見込んで、化学肥料をやってしまうと、とたんに味気ない芋になってしまいます。それから、収穫の時期も大切、うちは収穫後に地下の室で追熟させます」 5月に植えて、8月には収穫、それから一番おいしくなるまで、薩摩芋は、安田さんの地下の室で静かに出番を待っています。今年の暖かい陽気は芋にとってはとても条件がよく、いつもよりいっそう甘くておいしい薩摩芋ができ上がりました。

安田和男さん

地下の室は、温・湿度が一定して作物の保存に最適。

安田さんご夫妻の収穫風景。

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