素材へのこだわり

[ほんのり海が香る、無漂白細寒天]

 特許庁では2006年10月、地名と商品・サービス名を組み合わせてブランドとして活用する地域団体商標(地域ブランド)の登録の第1弾を発表。地域住民の自身と誇りだけでなく、旅行者や消費者等に共感、愛着、満足度をもたらすものと定義づけられ、他の地域では「有田みかん」や「長崎カステラ」など有名どころが顔を揃えます。晴れてその栄誉あるブランドに認定された山岡細寒天。寒天の原料は海草なのになぜ岐阜県の山の中で?と疑問に感じる方も少なくないようですが、凍結と乾燥を繰り返す独特の製法において、寒さが厳しく晴天の日が多い、この稀な気象条件をそなえているのが岐阜県恵那市山岡町なのです。

 その山岡寒天の製造所の中に、希少な「無漂白」の細寒天を製造されている工場がありました。「丸京寒天」の三浦さんです。工場にお邪魔してお話を伺ったところ、ほとんどの細寒天は薬剤であえて白くしていることを知らない消費者が多いということです。「無漂白」といってもお菓子の製造に影響が出る程の黒さではなく、自然な磯の香りが残っています。また、漂白剤で寒天の組織を壊さないので粘度が高く、健康にも安心。値段もほとんど変わらないという利点ばかりですが、製造者にとっては扱いが難しく痛みやすいので敬遠され、ほとんど製造されていないということでした。

 里の菓工房は、地域の特産品を生かせるという喜びとともに、お客様の健康を考え、この無漂白細寒天を夏の水菓子に積極的に取り入れます。ただ、寒天菓子には独特のコシがあり、硬い食感が特徴です。工房の菓子職人は寒天の特製を勉強し、溶かす温度から、合わせる素材など度重なる研究と工夫を重ねて、柔らかさを出す限界に挑戦しています。海の恩恵である寒天と、山里の素材とのコラボレーションに是非ご期待ください。

健康食品として大人気。
まだ品薄状態が続く細寒天。

零下での凍結と晴天での乾燥を重ね、冬は約2週間で完成。

漂白していない天然色の細寒天。

ページトップへ