素材へのこだわり

市田柿

 晩秋の夕日に映えて、家々の軒下にぽっと明かりを灯す干し柿は、日本の秋の風物詩。柿は、その滋養の豊富さから、日本でも古くから民間薬としても用いられてきました。赤く熟れた柿をむいて軒につるしておくと、不思議なことに、渋い柿ほどどんどん甘くなります。干して乾燥させることで、さらに奥深い風味を醸し出し、ビタミンやミネラル分も増加するのです。
 恵那栗のパートナーに選ばれた「市田柿」は、長野県下條村の古田農園さんで大切に収穫され加工されたものです。
市田柿は、日本に千種類ほどある柿の品種の中でも、歴史も古く、干し柿用の優良品種とされています。標高が高く、昼夜の温度差の激しいこの地域一帯は、干し柿づくりにはぴったりの場所なのです。
 干し柿づくりといっても、ただむいて吊るしておくだけではありません。収穫から出荷までの間には、まんべんなく陽を当てるために何度も干す位置を変えたり、食べやすくするように果実を手で揉んだり、同じ大きさのものを手作業で選別したりと、沢山の手間がかかっています。そして、程良く実がしまって甘さがのってきた頃、「恵那栗の栗きんとん」と一番相性が 良い頃を注意深く見計らって出荷します。
 風味、栄養豊で、お天道様の匂いのする市田柿の干し柿。沢山の人の手によって多くの手間をかけてできあがった干し柿が、飾り気のない、素朴な冬の恵那栗に夕陽色の温もりを添えます。

市田柿

まんべんなく陽に当てられる
市田柿

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